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【住所・店名あり】フェズで絨毯を買う

この話、「あの日の砂漠の話をしよう」に収録しています。BOOTHやイベントをチェックしてみてくださいね。

BOOTH: https://pojirushi.booth.pm/items/1233217

今回は長文です。

交渉ありきのフェズでの買い物、しかも絨毯が欲しければ高額なので躊躇します。カードは使えず、現金なのでなおさらです。

でも、せっかくのベルベルカーペットを前に、悪評高いフェズの客引きや観光客価格と交渉が怖くてお店にも入れず「やっぱり欲しかった。いくらくらいだったのかな…」と思うのは大変にもったいないので、怖い思いをしないいいお店を紹介します。

お店はここ。メディナの坂を下っていった突き当たりで、「職人のコーナー」「職人のいる場所」という意味の、Coin de l’artisanat(コアン ドゥ ラルチザナ)というお店です。

外観はこんな感じ。

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で、入るとすぐに織機がでーんとあります。その向こうにかかっているのがフェズのブルーの絨毯(フェズの絨毯は赤か青です)

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このお店の特徴として、外からもわかる、ゼリージュ柄の床もヒントに載せておきますね。

CYMERA_20180719_144801.jpg店主はKarimさん。こういう人です。↓

穏やかな感じで、フランス語、英語、アラビア語のいずれかでお話できます。

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この店は、ガイドに頼まず、ほぼ定価販売をしています。(ガイドは買い物した価格の1割も持っていくんですよ!)

とはいえ、いくつも買うと、こちらの価格交渉の要望にも応えてくれます。

とても良くしてくれるので、ほぼ定価のこのお店で、どうか半額に値切ったりしないでくださいね。彼らにとって、定価を持たないのも文化なのに、周りと違うことをするのは勇気のいることです。お互いに敬意をはらいましょう。

ここにオススメとして書いていますが、もちろん当方にコミッションは発生しません(笑)。

優しくしてくれた彼らが今後もいい商売が出来て、ここを読んだ方が安心して買い物が出来ればみんなハッピーくらいの気持ちです。

さて、話を戻しますが、絨毯にもいろいろありまして、日本家庭にありがちな、部屋に敷き詰めるようなものではなく、床や壁を彩るインテリアや手作業の細工を楽しむものと考えてください。

フェズの、カクタスシルクと呼ばれる素材は、すべすべしていて耐火性に優れ、厚みはそんなに無いですし、毛足の無いウール糸を刺繍して作る2mを越える大きなものもスーツケースに頑張れば入れられます(入れました(笑)。そんなところからも旅行者に一番向いているのではと思います。ラクダの毛のものは黒っぽい下地でかっこよかったです。

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↑この、立っているような3枚はフェズの青い絨毯です。長辺2mちょっと。ウール糸で刺繍しています。

遊牧民が作る、ウールというより羊毛そのものというようなものは厚みがありますし、多少ざらつきがある部分もあります。でも、それこそが天然自然なので、気になるようならお家でそこをお手入れしてもいいかもしれません。リバーシブルというのもあって面白かったです。

よそのお店でよく聞くのは、小さいシンプルな赤いのひとつでいいのに、青やピカソの大きいのを山ほど見せてきて、1時間たっても希望のものを見せてもらえないし、最終的に小さいのを買ったり全く買わなかったりしたら手間賃を要求された!というものです。※↓ピカソと呼ばれるものは、この写真のようにパッチワークのように色も柄もたくさん入ったもの

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この話の、手間賃という言い方はどうかと思いますが、見せ方としては正しいと思います。客である私達が詳しくないから、素晴らしいものも観てもらって、目が馴れて良いものも欲しいと気が変わってくれたらいいなとか(笑)、買わなくても絨毯屋の自慢の1枚と手仕事の大変さを伝えたいとか、そういう作り手への思いも誇らしさも確かにあるんですよ。

安さが全てではないし、そもそもが高級品なので、屋台でおもしろTシャツ買うみたいになんでもいいから安いの一枚くれってわけにはいかないんですよ。私たちも、日本の伝統的で大事なものを売るなら、技術や文化の話をして見比べてもらう。きっとそうなると思います。

とはいえ、今紹介しているこのお店は、好みに合わせたものを見せてくれます。

フェズのがいいのか、青なのか赤なのか。素材・サイズや柄の好みはどうなのかいろいろ聞かれます。私は値段を聞きながら手仕事や芸術品を見るのが嫌いなので、好みのものを絞ってから初めて教えてもらいましたが、予算的にどうしても無理!買えないものは知りたくないというのであれば、予算を先に言っちゃうのもありかと思います(でもねー、それをやるといいもの見れないんですよー。自分が買わなかったものもこういう機会に、おもてなしミントティーを飲みながら、説明を聞きながら触りながら観るのは楽しいですよー)

そしてあれこれ出してくれるのですが、これがもう、ため息もので。絨毯は、裏を見るとどれだけ手を入れたかがわかります。びっしりと糸が渡り、デザインも素晴らしいものは2年もの時間をかけて作られたものとか。

20枚以上広げて見せてもらい、とりあえずキープか全く要らないかを次々と伝えて、買い物に向けて絞っていきます。

実は私は、ソファーの前にちょっと置くような玄関マット2-3枚分くらいのサイズのと、食卓下に敷く大きなもの(本来のベルベルカーペットは物の下敷きにはしませんが、私にとっては実用でもあるので)、この2枚だけを選ぶつもりでした。

ところが、いろいろ見て、青もいいけど白もねとか、中途半端なサイズながら置いて帰れない柄と思うものも出てきて…

ウールは夏用と冬用で敷き変えたいとか、カクタスシルクのをキッチンにもとか考えだし、大2枚、中1枚、小1枚の4枚に絞りました(絞りましたって…増えてますよね?)

ここで、値段次第では買わないというのもあり得るので、価格を出してくれるのですが、合算ではなく、1枚ずつ価格を書いてくれます。どれも単位がディルハムなのを確認。ユーロの間違いじゃないのかという安さです。たくさん買ってくれたからと、少し値引きしてくれました。

私が一目惚れしたものは、群を抜いて高額でしたが、納得の金額でした。職人が2年かけてこれだけのことをしたなら、安いくらいだと思いました。お値段を知っても絞った4枚のいずれも手放さずに買えると思いました。

とはいえ、価値と持ち金が違うことはままあります。持っているお金では足りないので、夫がATMに行くことに(笑)。

で、ここで問題なのですが、モロッコは現金の引き出しに上限があるんですよー。1枚のカードで、一日につき2000DHしか引き出せないんです。私のカードは、夫の家族カードなので役に立たず、もう一種類のカードで引き出しても、キリ良く下げてもらった金額に、いくらか届かない。正直にそう言って、小さい玄関マットサイズの型崩れしたもの(でも柄が好き)が250DHだから残念だけど手放そうかと思っていたら、それでいいと言うことになりました。嬉しい!どれも手放さずに済みましたよー。

しかも、その後でスタッフのSoufyaneくんが、「お金全部使っちゃって大丈夫なの。晩ご飯食べれるの。」と心配してくる(笑)。ほんと、ここの人たち大好きだ。カードで払えるお店に行くから大丈夫だよーと伝えたらホッとしてました。

その後、すごーく小さく、かっちかちにパッキング(店主の写真参照 kalimさんの両脇の白くて四角いものがパックされた絨毯。小さくなるものでしょ?)してくれている間に、店内を一人で歩いていると、すべすべした布がありました。「これ、ホテルのベッドにかかっているスローかな?」と思い、聞いてみたらブランケットだという。

えー❤

このすべすべしっとり生地に包まれて寝るの良くない?欲しい〜。

こっちは私のお金で足りるかと思ったら全然足りず。…と、思ったら200札出てきた!いや、もっと本当は高いんだけど、それでなんとかなった。ありがとう、ベルベルマジック。

結果的にすごく安くしてもらったことになったけど、それにはスタッフさんの壮大な夢のお手伝いをするという条件が(笑)

この写真の右のラクダ柄のTシャツのお兄さん、Soufyaneさんです。愛嬌のある日本語を話し、柔らかい印象のイケメンです❤

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日本人の嫁が欲しいんだそうですよ。

というわけで、我こそはという方、紹介しますのでご連絡を(笑)

日本のもので、何か持っていたら欲しいとかわいいおねだりもあったので、ちびっこのおねだり対策に飴を小さいプチプチ袋に入れて持ち歩いていたのをあげたらウケてました。だって、飴しか入ってないその袋に、Especialy for youなんてごたいそうなこと書いてるんだもの(笑)

本当は、ペンとか実用品が欲しかったんだろうな。日本の4倍以上はするし、なめらかに書けてお店でも使っていたから。というわけで、これから行く方はノベルティのでいいのでボールペン持っていくのをオススメする〜。

 

お店の住所は Rue Blida Fès Médina

金曜定休(フェズはほとんどが金曜休み)
eメールはelyakoutisouyane@gmail.com

ブージュールド門からの行き方を説明すると、メディナのメインストリートのうち北側(ブージュールド門から見ると左)の道であるタラア・ケビラをひたすら進みます。ムーレイ・イドリス廟を過ぎ、突き当りを左に曲がります(この突き当りからちょっと右にずれた位置にカラウィーンモスクへ続く道があります)。そのままゆるく曲がる道を5分ほど歩くと、Y字路になっている部分に、上の写真のように、正面にお店の看板が見えます(写真では行き止まりに見えますが左右に道が続いています)。
Googleマップでは、左図の位置になります(北緯34°04’00.7″ 西経4°58’22.3″)。スマホをお持ちでしたら使ってみてください。

金曜はイスラム教の方々にとって大事な日なのでお休みです(この日はメディナも閉めているお店が増えます)。

メディナの他のお店は夜8時くらいに閉まりますが、このお店はもう少し早くて、6時半にこの道を通った時はすでに閉まってました。いずれにしても、通りが危険な時間に行っても多分開いていません。宿の人にはメディナは朝9-夜9時までしか歩かないでと大真面目に注意されていますので、皆様にもご忠告しておきます。

↓自宅の食卓下に大きいサイズのを敷いてみました♪

1枚で7キロちょっとあり、送らず運んだので正直重かったのですが、買ってきて良かったです。

 

 

 

 

※たくさんの方がご覧になっているこのページですが、どなたかお店に行かれた方、その後の彼らがどうだったか下のコメント欄で教えていただけませんか? 私たち、あなたがたと彼らのお役に立ててますか?

この話を描いた漫画が載っているのはこちら↓

https://pojirushi.booth.pm/items/1233217

通販 マラケシュ・フェズ.png

サハラに2度行った話はこちら↓

https://pojirushi.booth.pm/items/1229200

通販サハラ.png

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